ひきこもりからの脱出
まずは、僕が第四期ひきこもりから脱出した時のことを書こうと思う。
第四期ひきこもりは、28歳から31歳までの引きこもり期間のことです。
当時の俺は仕事をすると苦しくなるのは、自分の心に問題があり、カウンセラーやセラピストに高いお金を支払えば救ってもらえると期待していた。
そういう希望にすがっていたんです。
結論から言うと、この第四期ひきこもり時代に、3人のセラピストに合計200万円近くのお金を費やしましたが、結果は全く出ませんでした・・。
大きな学びはありましたし、貴重な体験もしました。
でも、俺の「仕事をすると苦しくなる、これを治したい」っていう目的に関しては0点です。
たしかに行っている間は、元気にはなりましたが、仕事が普通の人と同じようにできるようになる、っていう目的は果たされませんでした。
あ、ちなみに、全員が本を出してたり、テレビに出てたり、ビックな人たちばかりですよ。トラブルになりたくないんで、実名出せないのが残念です。
お母さんが死の病に・・
この第4期ひきこもり時代の状況なんですが、義父は家を出ていっておりまして、唯一の味方だった母親と住んでいました。
血の半分つながった弟は家にいないことが多かったですが一応、同居してました。
29歳の時、1人目のカウンセラーN先生のカウンセリングを受けていた時期、
母親が突然、俺の部屋に入ってきて無断でドアを開けて怒る俺にこう言いました。
「白いウンチが出ちゃったから、病院に行ったんだけど、入院することになっちゃった・・。すぐ入院しなきゃいけないって言われたんだけど、そんなこといきなり言われても無理だからって言って、一度家に帰らせてもらった。お母さん、入院するから・・云々・・」
「え?」って思いました。
交流分析カウンセラーのN先生からは、母親が元凶であり、母親からとにかく離れること、無断で母親が意にそぐわないことをしてきたら、断固怒ること、みたいな指導を受けていたので、
反射的に「ここは怒らなきゃ!だって勝手にドアを開けて入ってきたんだから、怒るところだ!」って思って、「そんなことはいいから、勝手に入ってくるなよ!」
とは、言ったものの、ものすごい恐怖を感じました。
お母さんが入院?・・え、いきなりなに!?って感じです。
たぶん、この時に「お母さんのすい臓に癌がある」って伝えられていたんだと思う。
なぜなら、この後の数日間が人生で最も苦しかったからだ。
丸一日か、丸二日か・・わからないけど、とにかく食事が全くできなかった。
「母親が死ぬかもしれない」
そう思った時の恐怖と絶望感は、この時点が人生で一番のものだった。
なんだっけ、あれ、いのちの電話だっけ?こころ電話だっけ?自殺したい人がかけるやつ。あれに何度もかけてみたけど、ぜんぜんつながらなかったよ。
今はどうかわからないけど、2009年の時点では、ほんっとに繋がらなくて、困った。
あ、真っ先に電話したのは、もちろんカウンセリング契約してるN先生だ。しかし、全く電話に出ない。
まあ~、使えないね。でも、今思えばこの人電話に出なくてラッキーだった。話すだけで15分刻みで2000円も取られるからさー。
N先生と、いのちの電話につながらなかった俺は、「無料電話相談 自殺」とか「無料電話相談 カウンセリング」とかで検索して話しを聞いてくれる人を探しまくった。
とにかく俺は誰かと話したかったんだ。
この苦しい気持ちを吐き出したかった。
最初に見つけた人は、どっかのカウンセリングルームの無料体験相談とか、そういうやつだったかな?まあ、とにかく相手の態度が悪い・・生理的に、合わない感じのオバサンですぐ切った記憶がある。
けど、次につながった女の人はよかった。無料で話聞きます、みたいなヤツに電話したんだ。
声からして年配の人だった。この人は何の解決策も提示できない、ただ話を聞くだけしかできない人だったんだけど、すごい救われた。
俺は、お母さんが癌になって怖いってこと、メシが食えないってこと、とにかく苦しくて死にたいってことを話した。
話して、聞いてもらった・・ただそれだけで心がものすごく軽くなった。
電話を切って、俺は食事をしたんだ。食べれるようなった!すっごいうまかった!それ覚えてる。ずっと食べてなかったからね。
退院してきたお母さんの顔を見た時、俺は涙が溢れ出てきました。
「お母さん、死んじゃうの?」と聞く俺に、母さんは「大丈夫よ。死ぬと決まったわけじゃないし。手術をしたら生きられるから」・・・とか、そんなようなことを言ってたと思う。
とにかく、母さんに数日ぶりに会った俺は、心の底からホッとしました。
・・ん?なにを書こうとしてたんだっけ?
そうそう、第四期ひきこもりから、どうやって脱出したかだよね。あなたが知りたいのそこでしょ。
いま書いたのは29歳の出来事なんだけど、話を31歳に飛ばします。
決断のとき
恋愛商材ってわかりますかね。
こうやったらモテる!とか、そういうノウハウが高い金で売られてたんです(今も売られてるのかな?)。
で、俺は引きこもりのくせして、そういうノウハウを母親にたくさん買ってもらってたんです。
もちろん母親に「Y山恋愛アカデミーに入りたい。20万円だけど、いい?」とは聞けないので、「心理学の講座を受けたいんだ」とか言って、ノウハウを買ってました。嘘はついてないですよね。恋愛の心理を学ぶんだから。
引きこもりのくせしてなんでそんな恋愛ノウハウを買い漁るのかと不思議に思われるかもしれませんが、たぶん逃避の一種でしょうね。
恋愛ノウハウを極めておけば、仕事をした時に、きっとメチャクチャ可愛い彼女ができるはずだ!と妄想して欲しくなっちゃうんですよね。
この時期はセラピストの先生たちに賭けてましたから、「自分の心はきっと良くなって仕事ができるようになる」と期待してるわけですから。仕事ができるようなったら、真っ先に彼女を作りたいって考えて、恋愛ノウハウが欲しくなっちゃってたんでしょうね。
それでですね、31歳の時、母親の膵臓がんが再発しまして、これはもう死ぬなっていう時期がくるわけです。弟いわく、余命3ヶ月って言ってたかな?半年っていってたかな?まあ、とにかく、数カ月で死ぬと弟は言うわけです。
その時は催眠療法士T先生のところに通ってたんだけど、ぜんぜん効果出ないわけですよ。
仕事のヤル気なんて全く起きないわけです。
「なにか仕事をしなくちゃ」「アルバイトでもいいからやらなくちゃ」「母さんが死んでしまう前に、お金を稼げるようにならなければ、ヤバイ!」「母さんが死んだら義父に家を追い出されるかもしれない」
と、つねづね、追い詰められてはいたのですが、ぜんぜん全く仕事をしたいという気持ちにはなれなかったんです。
テレビに出たりしてる、すごい有名な先生なんですけど、「仕事」という面に関しては、効果ナシなわけです。
んで、
それでですね・・
・・もうすぐ母さんが死ぬ・・と、追い詰められた俺は、母に言いました。
「Oって人のナンパ講座を受けたい。40万円出してほしい」
母はビックリしました。
「なにを言ってるの?そんな状況じゃないでしょう?私は死ぬのよ?仕事をしなくちゃあ!」
というようなことを言ってたと思います。
「もうお金なくなるよ!怖いよ!」というようなことも言ってました。
はい、そうですね、その通りです。頭イカれてます。どうかしてます。
О先生のナンパ講座なんか出てる場合じゃあない!
そりゃあ、もちろんわかってるんですが、このОさんって人は恋愛商材の業界ではかなり有名なカリスマで、僕はずっと憧れてました。
40万円払ったら、憧れてたОさんに直接ナンパを指導してもらえる。
って・・ことで、Оさんに弟子入りして、外に出てナンパをして彼女を作ろうと決心したのです。
これが、第四期ひきこもりを脱出したキッカケです。
ここに人生の奥義が隠されていると思います!!
あなたの欲しいものはなんですか?
考えてみてください。
俺は28歳から31歳までずっと普通に仕事ができる人間になろうと望み、3人のセラピストたちに200万円近くを支払って、その人たちの一級のセラピーを受けてきました。
でも、仕事をしようと外に出ることはなかったんです。
だがしかし、彼女を作るっていう目的だったら、外に出て、毎日女の子たちに声をかけるってことができたわけです。
ナンパなんて大変ですよ、辛いですよ、ほとんどうまくいかないですよ。
でも、それを一生懸命、頑張れたんです。理由は、彼女が欲しかったから。
でも、自分は「彼女をつくりたい」って目的だったら動けたんです。
つまりですね、俺はここで確信に至るわけですが、
人はたぶん、
本当に欲しいものを手に入れる時でないと力を発揮できないのでは?
と・・思うわけです・・。
だからきっと、自分の本当に欲しいものはなにか・・を知ることはすごく重要なんですよ。
で、大事なのは、
あなたや私がうまくいっていない時、それは本当に欲しいものではないのではないか?
ってことです!
つまりですね、俺は「仕事がしたい!」「他の人と同じように普通に仕事ができる人間になりたい!」っていうのが、自分の欲しいものだと思っていたのですが、違っていたってことです。





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